円形脱毛症|いなみや皮フ科クリニック|地下鉄今里駅の一般皮膚科・美容皮膚科

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円形脱毛症

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円形脱毛症

円形脱毛症とは

円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。
1個だけの場合もありますが多発したり、頭だけではなく眉毛や睫毛・ひげ、その他の体毛にも生じる場合もあります。また、一生に一度だけのこともあれば、何度も再発する場合もあります。
兄弟や姉妹、親子で発症することもあり、円形脱毛症を発症しやすい遺伝的な体質を持っている場合があります。
アトピー素因(アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎)、甲状腺の病気や膠原病との関連もいわれています。

円形脱毛症の原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、自己免疫性疾患といって、脱毛部分で自身の免疫機能が異常な働きをしていると考えられています。
円形脱毛症は、一部のリンパ球が何らかの原因で毛根にある毛母細胞を攻撃して破壊してしまい、毛が抜け落ちてしまうと考えられています。
遺伝的な素因、疲れやストレス、感染症などが引き金になるともいわれていますが、きっかけがはっきりしない方も多く、なぜその様な異常が生じてしまうのかは、まだ明らかになっていません。

円形脱毛症の治療

① 外用療法

  • ステロイド:炎症や免疫機能を抑える効果があります。
  • フロジン液(カルプロニウム塩化物):血流をよくする効果があります。

② 内服療法

  • 抗アレルギー剤:アトピー素因を持つ方に有効な場合があります。
  • グリチルリチン:炎症やアレルギーを抑える作用があります。
  • セファランチン:アレルギー反応の抑制や血流促進作用などがあります。

③ ステロイド局所注射

炎症や免疫機能を抑えるステロイド剤を脱毛部位に注射していく方法です。比較的脱毛範囲の狭い場合に行います。脱毛の範囲が広くない場合には有効な治療ですが、注射時の疼痛や小児には行いにくい面もあります。

④ 紫外線治療

紫外線によって異常な免疫反応を抑えることにより、発毛を促します。当院ではエキシマライト(セラビーム)を使用して、照射しております。

⑤ 局所免疫療法

化学試薬であるスクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)、もしくはジフェニルシクロプロペノン(DPCP)を使い、人工的にかぶれを起こすことにより、異常なリンパ球の反応を抑制し、発毛を促す方法です。
広い範囲に脱毛がみられる患者さんや小児でも行うことが可能で、薬を塗るだけの痛みのない治療です。副作用として、接触皮膚炎症候群やリンパ節腫脹、色素沈着などを起こす可能性があります。

⑥ ステロイドパルス療法

急速に広範囲に脱毛が進むような場合にはステロイドを短期間大量に投与する点滴静注ステロイドパルス療法が行われる場合があります。このような場合は総合病院へ紹介となります。

⑦ JAK阻害薬

脱毛範囲が広範囲で重症かつ難治性の場合に適応となります。
円形脱毛症の発症に関与するサイトカインの働きを抑制し、免疫細胞による毛根の攻撃を抑える薬剤です。導入に当たって検査が必要なため、このような治療が必要な方は総合病院へ 紹介となります。

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